2024/12/20
犬の散歩は、健康と幸せな生活を支えるために欠かせない習慣です。
運動不足の解消だけでなく、ストレスの発散や他の犬や人との交流によって社会性をはぐくむといった大切な役割を果たします。しかし、犬の散歩について適切な回数や散歩時間が分からない、リードを引っ張る癖に困っている、他の犬や人に吠えてしまう、などのお悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。
今回は犬の散歩について、正しい散歩の方法や対処法、予防法などをご紹介します。
<小型犬の場合>
1日2回、1回あたり20~30分程度
小型犬はあまり体力がないため、短時間の散歩を数回に分けて運動させましょう。歩く速度もゆっくりめにして、犬が常に小走りの状態にならないように気をつけてください。
<中型犬の場合>
1日2回、1回あたり30~60分程度
中型犬は小型犬よりも運動量が必要であるため、散歩時間を少し長めにしましょう。走るのが好きな子も多いため、ときどきダッシュしてみるなど変化を加えると満足度が増します。
<大型犬の場合>
1日2~3回、1回60分以上
大型犬はエネルギーが多く、運動不足だとストレスが溜まりやすいため長時間の散歩が必要です。散歩だけでなく、ドッグランなどで自由に走らせるなどの気分転換も効果的です。
また、散歩中に他の犬や人と出会ったり、さまざまな刺激を受けたりすることで社会化の促進に繋がります。適切な社会化を行うことにより、人への恐怖心や攻撃性が和らぎます。そのため、子犬の時期から積極的に外の世界と関わりをもちましょう。
<リードの持ち方>
リードは短めに持ち、すぐに犬を自分の側に引き寄せられるようにしておきましょう。犬が自由に走り出せない長さにしておくことが大切です。
ただし、短すぎて犬が窮屈に感じたり歩きにくくなったりしない程度の余裕はもたせましょう。また、リードの輪を手首に通し、1〜2周巻き付けることで、急に引っ張られても離れにくくなります。
<犬の歩く位置>
犬が人の前をどんどん進む形ではなく、飼い主様の横について歩くようにしましょう。一般的には左側を歩かせることが推奨されますが、歩道や車道の状況に応じて安全な位置を優先することが大切です。
<排泄物の始末>
犬が散歩中に排泄した場合は、必ず持ち帰りましょう。ビニール袋やティッシュなど、必要な道具を常に携帯してください。
<天候や季節にも注意>
夏の暑い時期は朝や夕方の涼しい時間に散歩をするようにしましょう。犬は人よりも地面に近い所にいるため、体感温度が高いです。
また、熱くなったアスファルトで肉球が火傷することもあります。冬の時期は服を着せるなどして防寒対策をしてあげましょう。また、雨の日はレインコートを使用すると体が濡れる範囲を減らせます。帰宅後はしっかりとタオルで拭いてあげましょう。
【リードの引っ張り】
<対処法>
犬が引っ張ったら立ち止まり、引っ張るのをやめるまで進まないようにしましょう。「引っ張らなければ歩き出す」というルールを繰り返し教えることで改善が期待できます。
<予防のためのトレーニング>
犬が飼い主様の前ではなく横に並んで歩くことを教えます。よく使われるのは「ヒール」という合図で、飼い主様の横に犬をつける指示です。犬が横に付いたらよく褒め、その状態で少しずつ歩く距離を伸ばしていきます。
【吠え癖】
<対処法>
犬が吠えることに飼い主様が過剰に反応すると、吠えることで構ってもらえると勘違いしてしまいます。「ダメ」と冷静に伝え、それ以上反応しないようにし、静かになるまで極力無視しましょう。静かになったらよく褒め、吠えないことが良いことだと覚えさせます。
<予防のためのトレーニング>
犬が吠えやすいシチュエーション(他の犬が近づいてきたときやバイクがきたときなど)になったら、おやつやおもちゃで気をそらし、吠えない状態を維持できたら褒めてあげます。
【他の犬とのトラブル】
<対処法>
相手の犬が近づいてきた場合、双方の様子をよく観察し、警戒心や敵意がある場合は距離を取りましょう。接触させないことが1番安全です。
<予防のためのトレーニング>
子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせることが社会化には重要です。また、興奮した際に飼い主様の指示で静止できるよう、「ストップ」や「おいで」のコマンドを覚えさせましょう。
散歩についてお困りごとやお悩み事がございましたらお気軽に当院にご相談ください。
栃木県小山市
地域に根差した細やかな対応と最良の獣医療サービスを提供する動物病院
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運動不足の解消だけでなく、ストレスの発散や他の犬や人との交流によって社会性をはぐくむといった大切な役割を果たします。しかし、犬の散歩について適切な回数や散歩時間が分からない、リードを引っ張る癖に困っている、他の犬や人に吠えてしまう、などのお悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。
今回は犬の散歩について、正しい散歩の方法や対処法、予防法などをご紹介します。
■目次
1.適切な散歩の回数と時間
2.犬の散歩の基本とメリット
3.正しい散歩の方法とマナー
4.散歩中のトラブルと対処法
5.まとめ
適切な散歩の回数と時間
犬の適切な散歩の回数と時間は、犬のサイズごとに異なります。<小型犬の場合>
1日2回、1回あたり20~30分程度
小型犬はあまり体力がないため、短時間の散歩を数回に分けて運動させましょう。歩く速度もゆっくりめにして、犬が常に小走りの状態にならないように気をつけてください。
<中型犬の場合>
1日2回、1回あたり30~60分程度
中型犬は小型犬よりも運動量が必要であるため、散歩時間を少し長めにしましょう。走るのが好きな子も多いため、ときどきダッシュしてみるなど変化を加えると満足度が増します。
<大型犬の場合>
1日2~3回、1回60分以上
大型犬はエネルギーが多く、運動不足だとストレスが溜まりやすいため長時間の散歩が必要です。散歩だけでなく、ドッグランなどで自由に走らせるなどの気分転換も効果的です。
犬の散歩の基本とメリット
散歩にはさまざまなメリットがあります。代表的なものは運動不足の解消で、毎日の散歩により筋肉の維持や体重管理、ストレスの発散といった効果があります。また、散歩中に他の犬や人と出会ったり、さまざまな刺激を受けたりすることで社会化の促進に繋がります。適切な社会化を行うことにより、人への恐怖心や攻撃性が和らぎます。そのため、子犬の時期から積極的に外の世界と関わりをもちましょう。
正しい散歩の方法とマナー
散歩を安全かつ楽しい時間にするためには、以下の基本的なルールを守ることが重要です。<リードの持ち方>
リードは短めに持ち、すぐに犬を自分の側に引き寄せられるようにしておきましょう。犬が自由に走り出せない長さにしておくことが大切です。
ただし、短すぎて犬が窮屈に感じたり歩きにくくなったりしない程度の余裕はもたせましょう。また、リードの輪を手首に通し、1〜2周巻き付けることで、急に引っ張られても離れにくくなります。
<犬の歩く位置>
犬が人の前をどんどん進む形ではなく、飼い主様の横について歩くようにしましょう。一般的には左側を歩かせることが推奨されますが、歩道や車道の状況に応じて安全な位置を優先することが大切です。
<排泄物の始末>
犬が散歩中に排泄した場合は、必ず持ち帰りましょう。ビニール袋やティッシュなど、必要な道具を常に携帯してください。
<天候や季節にも注意>
夏の暑い時期は朝や夕方の涼しい時間に散歩をするようにしましょう。犬は人よりも地面に近い所にいるため、体感温度が高いです。
また、熱くなったアスファルトで肉球が火傷することもあります。冬の時期は服を着せるなどして防寒対策をしてあげましょう。また、雨の日はレインコートを使用すると体が濡れる範囲を減らせます。帰宅後はしっかりとタオルで拭いてあげましょう。
散歩中のトラブルと対処法
犬を散歩させているとトラブルや問題行動に直面することがあります。多いのはリードを引っ張ってしまう、他の犬や人に吠える、他の犬とケンカしてしまうなどです。これらの対処法や予防法は以下の通りです。【リードの引っ張り】
<対処法>
犬が引っ張ったら立ち止まり、引っ張るのをやめるまで進まないようにしましょう。「引っ張らなければ歩き出す」というルールを繰り返し教えることで改善が期待できます。
<予防のためのトレーニング>
犬が飼い主様の前ではなく横に並んで歩くことを教えます。よく使われるのは「ヒール」という合図で、飼い主様の横に犬をつける指示です。犬が横に付いたらよく褒め、その状態で少しずつ歩く距離を伸ばしていきます。
【吠え癖】
<対処法>
犬が吠えることに飼い主様が過剰に反応すると、吠えることで構ってもらえると勘違いしてしまいます。「ダメ」と冷静に伝え、それ以上反応しないようにし、静かになるまで極力無視しましょう。静かになったらよく褒め、吠えないことが良いことだと覚えさせます。
<予防のためのトレーニング>
犬が吠えやすいシチュエーション(他の犬が近づいてきたときやバイクがきたときなど)になったら、おやつやおもちゃで気をそらし、吠えない状態を維持できたら褒めてあげます。
【他の犬とのトラブル】
<対処法>
相手の犬が近づいてきた場合、双方の様子をよく観察し、警戒心や敵意がある場合は距離を取りましょう。接触させないことが1番安全です。
<予防のためのトレーニング>
子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせることが社会化には重要です。また、興奮した際に飼い主様の指示で静止できるよう、「ストップ」や「おいで」のコマンドを覚えさせましょう。
まとめ
犬の散歩は正しい方法で適切に行うことで、人も犬も充実した時間を過ごすことができます。今回ご紹介したポイントを取り入れ、より充実した散歩時間を楽しんでください。散歩についてお困りごとやお悩み事がございましたらお気軽に当院にご相談ください。
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